建設業
土木工事・建築工事
必要は発明の母、数々の独特な工法を開発
東京の地下に地下鉄を一本通す。その一大プロジェクトの中で現場の環境や状況、条件に合わせて数々の工法が編み出されてきました。そしてまた運行開始から数十年が経過した今も、様々な必要性から独特の工法が生まれています。なかでもいま最も重要なキーワードのひとつが「バリアフリー対策」。各駅、必要な場所へのエレベータの設置が急務となっています。
M&H内圧充填接合補強工法
地下鉄技術を活かしたコンクリート構造物の新たな止水・補強技術
M&H内圧充填接合補強工法は、ひび割れ等によって劣化したコンクリート構造物を短時間に十分な強度で補強が可能で、廃材も出さないなど人と地球にやさしい工法です。
施工は、あらかじめコンクリート内部まで穿孔し、エアー抜き機能を備えた特殊なミクロカプセルを使用して行います。注入材には、高強度微粒子セメント(M&H微粒子セメント)にケイ酸塩系混和剤を配合した特殊な無機注入材を低圧(0.11N/㎜2)で注入します。M&H工法は、止水性にも優れているのが特長でコンクリート構造物を十分な強度に補強することができます。コンクリートと同種のM&H微粒子セメントを主体とした注入材は、長期的な耐久性をより向上させるために開発。セメント親和性を高めコンクリートに自己治癒性能を与えることを可能としました。
M&H内圧充填接合補強工法は特許及び商標登録を取得しました。
地下鉄技術を生かしたエコロジー商品の販売・リース
建設資機材の販売・リース
長年の地下鉄建設技術を生かした土木・建設用資機材を各種取り揃えて販売・リースを行っています。
主に、都市トンネル工事で欠かせない鋼管柱を始め、鋼材も用途に合わせてH形鋼、I形鋼、溝形鋼・山形鋼などを取り揃えています。覆工板は鋼製とコンクリ―ト製から選べます。
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鋼管柱
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覆工板(コンクリート製)
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鋼材(I型鋼)
MエムソイルのDNAを引き継ぐM&Fソイルの販売
調整泥水に特殊セメント系固化材を混練し、用途に応じた設計と厳密な品質管理により製造された流動化処理土「M&Fソイル」の販売を行っています。
M&Fソイルの適用場所は、その流動性を生かし、上記イラストのような入り組んだ狭い空間にも打設が可能です。さらに、土中の湿潤な環境下でも劣化や収縮なども見られないなどの特長があります。
Mソイル強度発現のグラフを見てみますと一軸圧縮強度は、3日目から基準値に達し、7日間で最高25N/㎠に達し、十分な強度となります。これは、セメント系固化材を使用しているからです。
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M&Fソイルの打設状況
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M&F運搬車
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Mソイル強度発現のグラフ
建設汚泥を一般残土にリサイクルするMハード
従来の改質剤は、強アルカリ性であるセメント性や石灰系が多く用いられていますが、環境にやさしい石膏系の中性固形剤「 Mハード」を使用し、建設現場から排出される汚泥を植物が生育する土壌に改質します。
上記のリサイクルは、東京メトロ副都心線の泥土圧シールド工事の建設現場で排出された汚泥を現場内の改質システムで一般残土にしたものを埋め立て地に再利用したものです。
この埋立地は、東京都が行なった「海の森プロジェクト」の一環として行った植樹によって自然豊かな緑の島に生まれ変わります。
この植樹によって森が形成され、Co2を吸収して地球温暖化を防ぐ働きと伴に都心部のヒートアイランド現象を抑える効果をもたらします。